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彦根城の周辺には約1200本の桜があり、満開は例年4月8日頃。
城は1年で一番美しい季節を迎え多くの人で賑わいます。
彦根城は、近世城郭で天守が残る十二城の一つで、天守は国宝です。

「ソメイヨシノ」が満開になる頃に、鴨川（賀茂川）沿いの「しだれ桜」が咲き始めます。
そんな頃、春の嵐（メイストーム）は台風のような風を吹かせることがあります。
花びらは雪のように舞い散り、川面には「花筏」が現れます。

大文字山裾の哲学の道は、南禅寺付近から銀閣寺あたり迄の琵琶湖疏水に添った小路です。
疏水の両岸に植えられた幾種もの桜が一斉に花開き、春本番を告げます。
哲学者・西田幾多郎の散策の道であったことからその名がついたと言われています。
日本の道100選にも選ばれている散歩道です。

酒蔵と菜の花は、伏見に春を告げる風景です。
桜の開花に合わせ、柳は少しずつ水路を覆うように葉を茂げらします。
嵐山の渡月橋界隈では、桂川沿いや中之島公園の桜が大勢の人を引き寄せます。
菜の花が咲き、柳が芽を吹き、桜が満開になりながら
古都の春は南から北へと駆け足で進みます。

地元の人たちが「天神さん」と呼ぶ北野天満宮では
３月上旬から境内のあちらこちらで梅の花が早春を告げる。
学問の神様で知られる「天神さん」には、合格祈願の参拝者も多い。
冬の終りを告げる梅の花が満開になると、間もなく春の桜に季節を繋ぐ。